

エコキュートを導入したい。そう考えている方から時折耳にする、「本当に節約につながるの?」という疑問。なぜエコキュートは節約につながるのか?その理由を詳しく見てみましょう。
エコキュートで節約できる光熱費はどれくらい?

大量の電力が必要になる日中に比べて、深夜の電力はあまりがち。電力会社としては、1日の動力量が時間によって激しく上下するよりも、平均的に使用される方が無駄がないため「夜間割引プラン」を設けて、深夜の利用を促しています。
エコキュートは、この割安な深夜電力を使ってお湯を溜め置くシステムです。オール電化でなければメリットはないのでは?という質問を時折見かけますが、お湯を沸かすために使用するガスの量は思っている以上に多いため、深夜電力に置き換えるだけでもかなりの節約になります。
例として、東京電力の料金設定を見てみましょう。
一般家庭で多く契約されている従量電灯Bプランの場合「1kWh/ 19円43銭(120kWhまで)」から「1kWh/ 29円93銭」まで、使用する電気量の多さに従って3段階で上がっていきます。対して深夜電力が使える夜得プランは、昼間は割高になりますが、夜9時〜朝5時の間なら電気量に関わらず「1kWh/12円48銭」。一般的な平均の電気料金に比べて最大約1/3まで抑えることができる試算が出ています。
都市ガスやプロパンガスも従量制での計算ですから、家族全員が使うお湯の量が多ければ多いほど割高。メーカーにもよりますが、従来のガス給湯器に比べて、エコキュートは70%を超える光熱費削減が可能。単純計算をしても、かなりの節約が期待できるのが分かりますね。
上手な節約テクで、おトク度アップ!

エコキュートを導入したら、まず最初に使用する夜間帯の時間設定を確認しましょう。契約している電力プランと設定時間がずれていると、せっかくの安い時間帯を逃してしまうことになります。
・「おまかせモード」で省エネ
メーカーごとに名称が異なりますが、「季節や過去の使用履歴に合わせて、常に最適なお湯の量と温度を保つ」省エネモード機能です。お湯が不足すると、昼間でも追加の湯を自動的に補充します。
・お湯が余るなら「深夜のみモード」で節約
深夜に沸かした湯量で十分お湯が余るなら、昼間の稼働を抑える「深夜のみモード」が最適。お湯の使用量が減る夏などは、こちらに切り替えると無駄がありません。
・ピークカット機能があれば、必ず設定を!
ピークカットとは、単価の高い昼間に自動で沸き増しをしないように設定できる機能です。エコキュートは「おまかせモード」で湯量が不足した時や、「満タンモード」を使用する際、お湯の減り具合に応じて自動で沸き増しを行います。ピークカット設定で、電力が一番高くなる昼間の時間帯を避け、電気代を抑えましょう。
もしも家族全員が数日間不在となる時は、「休止モード」がおすすめ。不要な電気代をまるごとカットできます。また、冷めたお風呂を温めるには、追い炊きよりも「高温足し湯」を選択しましょう。タンクに貯めたお湯を再度沸かし直すより、はるかに動力の節約につながります。
使い方や家族構成に合わせて様々な節約テクを駆使できるのが、エコキュートの便利なところ。賢く使うほど、光熱費を上手に節約することができますよ。