

■健康のために空気を考える理由
花粉症やアレルギー性鼻炎、アトピーや喘息などの病気に家族が悩まされている人も多いのではないでしょうか。実は、食事や飲み物は一生の中で25%、残りの75%は空気を摂取していると言われています。また、空気の中でも55%は住まいで摂取しているとも言われています。食事や飲み物の質にこだわる人も多いですが、健康を考えるなら住まいの空気環境こそこだわりが必要なのです。
■若い世代に関心が強まる「空気の質」
最近では子供を持つ若い世代のご家族を中心に空気やアレルギーに関する意識が強く高まっています。花粉症の発症も低年齢化し、幼い子供でも花粉症に悩まされていますから、ますますアレルギーや空気環境は、身近なものとなってきたためだと考えられます。家庭ですぐにできる対策として換気やこまめな掃除があります。これにより、ダニやダニの死骸、カビなどの発生を防いだり、花粉や黄砂などの対策ができます。また、空気清浄機、加湿器の利用などで空気の質を改善しようとする人も多いですよね。しかし、室内と室外の温度差を小さくし、適度に湿度を調整しなければ綺麗な空気を保つ事は困難なので、実践するとなると大変です。かといって、空気の綺麗な田舎に家族全員で引っ越して住むというのも現実的ではありませんよね。そこで、もしもこれから家を建てるなら住まいの空気の質を良くするための家作りを考えてみませんか。

■空気にこだわった家作りとは
今から空気環境にこだわった家を建てるなら、押さえておきたいポイントは次の2つです。
1つ目は、有害物質を出す材料を極力使わないように工夫することです。いわゆる健康住宅、自然素材の家と呼ばれるのがこれです。珪藻土や漆喰、無垢材などシックハウスやアレルギーに対応した素材を使うことで家そのものの空気環境を整える方法です。
2つ目は、日本の家づくりの技術を最大限活用し、住まいの空気の環境を整える方法です。空気の循環を考えた換気システムを備えたり、有害物質の発生を抑える塗料やスプレーを使ったり、土地の質や家づくりに使う素材からこだわり、家を長持ちさせ、なおかつ空気の質まで工夫をした工法など様々な建築技術が出てきています。

■まとめ
質の良い空気に包まれて過ごすことのできる家は、赤ちゃんからお年寄りまで快適に安心して暮らせます。一生の大半を過ごすことになる家、健康にも大きな影響を及ぼす空気に気を遣った空間を作りたいですね。