
マイホームを購入するときに、住宅の性能から判断することは重要です。
いくら好みのデザインであったとしても、快適に過ごせる家でなければ住み続けられません。
しかし住宅の性能はどうやって測れば良いのか分からないという人は多いでしょう。
そこで、本記事では健康住宅にも使われる住宅性能を表す「Q値・UA値・C値」について解説します。
3つの指標を使って、性能を比べながら購入する住宅を検討してみてください。

住宅性能を表す3つのパラメーターとは
住宅性能を表すパラメーターは3つあり、Q値とUA値で断熱性能を示し、C値で気密性能を表します。いずれのパラメーターも数字が小さいほど、性能が優れていると判断します。
Q値(熱損失係数)
Q値はどれくらい熱が逃げにくい家なのかを表す数値です。英語の量を表す「Qauntity」の頭文字をとって名前が付けられています。Q値が低いほど、住宅の断熱性能が高いと判断でき、冷暖房の効率が高く、省エネ性能が高い家と証明されます。
Q値は少なくとも「1.6」を下回るのが好ましいといわれており、現状の最高基準である「1.0」に近いほど、断熱性能が高くなります。

UA値(外皮平均熱貫流率)
UA値は換気以外の部分で、どれくらい家の中の空気が外に逃げるかを表す数値です。この数値が低いほど、家の中の空気が逃げにくく断熱性が高くなります。
Q値と同様にUA値は断熱性能を表していますが、一般的にはUA値のほうが重視されています。理由としては計算方法にあり、UA値は建物の大きさや形状に左右されないからです。
しかしUA値は換気で逃げる空気を考えられていないので、実際の室温とは異なった結果になることがあります。そのためできればQ値とUA値の両方の数値で判断したいところです。
UA値は「0.46」を下回っている状態が好ましく、「0.26」に近いほど優秀な住宅です。
C値(相当すき間面積)
C値はどれぐらい家にすき間があるのかを表している数値で、1㎡あたりに存在するすき間の面積を示しています。
C値は「1.0」を下回っていると好ましく、0.2に近いほど気密性が高くなります。

3つのパラメーターを使って、住宅性能を判断しよう
Q値・UA値・C値はどれも住宅の性能を判断するための重要な数値です。全てが重要な数値になるので、どれかひとつの数値が飛び抜けて優秀だとしても、あまり住宅の性能は高くないでしょう。
それよりも全ての数値が平均をやや下回る家のほうが、快適に暮らしやすくなります。全ての数値を総合的に見て判断しましょう。