
ウッドデッキを設置すると、空間に奥行きが生まれるため家全体がより魅力的に見えます。また平屋であれば出入りしやすいリビングとして活用でき、さまざまなメリットが生まれます。
しかしデメリットもまた存在します。本記事では平屋にウッドデッキを付けるメリット・デメリットを解説し、設置費用や施工手順についても紹介します。ウッドデッキの設置を検討する際の参考にしてください。
平屋住宅にウッドデッキを付けるメリット

平屋にウッドデッキを設置すると、以下のようなメリットがあります。
洗濯物を干すスペースとして活用できる
平屋ではランドリールームを設けない限り、洗濯物を干すスペースは限られてしまいます。庭で干すとしても、一度靴を履いて家からでなければいけないので、手間に感じてしまうでしょう。またお布団のような重たい洗濯物や、洗濯物が多い季節は特に労力がかかります。
しかしウッドデッキを設置すると、その上で洗濯物を干せるため家から楽に移動できます。また移動距離も短くなるため、時間も節約できるでしょう。
屋上テラス・ルーフバルコニーとして使える
ウッドデッキの設置場所は1階だけでなく、屋上への設置も可能です。庭にウッドデッキを設置するよりも広い面積を確保しやすく、開放感のある空間を作り出せます。
平屋住宅にウッドデッキを付けるデメリットと対策

ウッドデッキを設置すると以下のようなデメリットがあります。
周囲から家の中が見えやすくなる
平屋は建物自体が低いため、周囲から家の中の様子が見えやすい傾向にあります。その上ウッドデッキを設置すると、さらに視界が広くなるため周囲からかなり見えやすくなってしまうでしょう。
周囲の視線を遮るにはフェンスの設置や外壁を立てるのがおすすめです。気になる方向にだけフェンスなどを設置すると費用を節約できて、効果的に周囲の視線を遮ってくれるでしょう。
デッキ下の手入れに手間がかかる
一般的にウッドデッキは室内の床と高さを揃えて設置します。そのためウッドデッキの下は空洞ができるので、草が生えたり虫が巣を作ったりします。
ウッドデッキの下をこまめに掃除するのは難しいので、設置する際に下をコンクリートにするのがおすすめです。また防草シートを敷くだけでも雑草対策になります。
平屋住宅にウッドデッキを設置する流れと費用
ウッドデッキ設置の流れ

平屋にウッドデッキを設置する際は以下の流れで作業が行われます。
1.設置位置の基礎工事と材料の下処理
始めにウッドデッキを設置する位置の基礎工事を行います。また基礎工事に伴って、ウッドデッキに使用する木材に塗料を塗り、乾かしておきます。
2.土台部分を設置する
ウッドデッキの土台に当たる部分を設置していきます。後々、全体がゆがんでしまわないようにひとつずつ水平になっているか確認しながら作業を進めるのがポイントです。
3.ウッドデッキを設置する
土台が完成したら、床となる板を設置します。最後にコーナーキャップや幕板を固定したらウッドデッキの完成です。
ウッドデッキ設置の費用
一般的なウッドデッキの工事費用の相場は30万円〜50万円です。材料の種類や手すり、階段などのオプションによってはさらに高額になることもあります。
また屋上部分にウッドデッキを設置すると、費用が100万円を超えるケースもあります。
平屋にウッドデッキを設置してさらに暮らしやすく
平屋にウッドデッキを設置すると、有効活用できる面積を広げられる利点があります。しかし明確な利用用途もなく設置してしまうと、実際に住み始めても意外と使わないということも起こりえます。ウッドデッキを設置するときは何に使うか決めてから設置するようにしましょう。