
狭小住宅は密集地に作られる住宅で、家の中の広さが限られています。
そのため「住んでいると圧迫感を感じてしまうのではないか?」と思われてしまいがちですが、そんなことはありません。
狭小住宅では空間を広く見せるためのポイントがいくつかあり、ポイントを押えて建築することで開放的な住宅を作ることができます。
本記事では狭小住宅を広く見せるためのポイントについて解説します。
天井を高くして光を取り入れる
狭小住宅では光の取り入れ方を工夫すると家の中の見え方が大きく変わります。限られた敷地の中でも明るさを確保するために天井を高くしましょう。そうすると家の中に開放感が生まれ、窮屈さを感じさせません。
また目線が通る位置に窓を付けるのも効果的です。目線の先に空間があると視覚的に広く感じます。
部屋の中で過ごすときの目線を考えて窓を配置しましょう。設計上窓を配置できない場合は鏡や絵画などで代用することもできます。

ロフトや屋上を活用する
狭小住宅では室内の空間が限られているので、スペースを有効活用できるようにするのがおすすめです。
ロフトは物置として使っても良いですが、書斎にしたり、子ども部屋にしたりといろいろな用途に使えます。
狭小地だからと諦めず、上部の空間を活用して快適な暮らしを実現させましょう。

スケルトン階段を選ぶ
スケルトン階段は通常の階段とは異なります。
足を乗せるための板とそれを支えるための骨組みだけで作られているので、視覚を遮らず空間を広く見せることができます。
また光や風を遮らないため、空間に開放感が生まれます。
階段下のスペースは書斎として使ったり、家具を置いたりすることもできます。生活状況に合わせて活用方法を選びましょう。

高さのある建具を選ぶ
高さのある建具を住宅内に採用すると目線が上に延びるため空間が広く感じます。高さのある建具は「ハイドア」や「ハイサッシ」があります。
通常の建具に比べてサイズが大きいため、少しだけ金額が高くなるデメリットがありますが、1階部分だけなど部分的に使用すると効果的に使うことができます。

空間を広く見せて開放的な狭小住宅を建てよう
狭小住宅では空間が限られているので、何も対策をしないと圧迫感を感じてしまう可能性があります。
しかし家を広く見せるためのポイントを押えて、狭小住宅を作ることで開放感のある空間に仕上げられます。
ここで紹介したポイントは狭小住宅以外にも使えるアイデアなので、ぜひ活用してみてください。