

地球温暖化などの環境問題に対する住宅の取り組みとして、省エネ住宅が注目されています。
そもそも省エネ住宅とはどういうものなのか、きちんと理解できていない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、省エネ住宅の特徴や種類について紹介するとともに、省エネ住宅を立てるメリットを解説します。
省エネ住宅とは?
省エネ住宅とは、エアコンや家電製品などのエネルギー消費を抑えた住宅のことです。
エネルギーを消費するとCO2をはじめとする温室効果ガスが発生し、環境破壊の原因になりますが、省エネ住宅は自然エネルギーをうまく活用することで、地球環境への負担を抑えています。
省エネ住宅の種類
省エネ住宅には複数の種類があります。
長期優良住宅
長期優良住宅とは、省エネルギー設計、断熱性能、バリアフリー性などの認定基準を満たした住宅のことです。
長期優良住宅に住むと、エネルギーの消費を抑えられるだけでなく、税金の優遇を受けられるなどのメリットを得られます。
低炭素住宅
低炭素住宅とは、国が定めたエネルギー消費量よりも、さらに10%エネルギーを削減した住宅のことです。
標準的な住宅に比べて断熱性能が高く、住宅設備も整っているため、快適な住環境の中で過ごすことができます。
長期優良住宅と同等の税制優遇を受けられるのもメリットです。
ZEH
ZEH(ゼッチ)とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、冷暖房や給湯器などのエネルギーを削減し、太陽光発電などで新たにエネルギーを創り出す住宅のことです。
断熱性能が高いため、エアコンを使用しなくても一年を通して快適な室温を維持できます。
スマートハウス
スマートハウスは、ITを活用して消費するエネルギーを見える化し、自動制御をする住宅のことです。
住宅をIT化することでエネルギー情報を一元管理できるため、電気代を大幅にカットできます。蓄電もできるため、災害時に強い家だといえるでしょう。
省エネ住宅を建てる3つのメリット

省エネ住宅のメリットは地球に優しいだけではありません。そこで暮らす人にも、以下の3つメリットをもたらします。
メリット①一年中快適に過ごせる
省エネ住宅は断熱性・気密性の高い資材を用いて家を建てるため、季節による寒暖差を小さく抑えることができます。夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるのが省エネ住宅の特徴です。
断熱性・気密性の高い家は、結露の発生を抑える、外からの音を遮断する、といったメリットもあります。
メリット②光熱費を節約できる
自然エネルギーを利用することが多い省エネ住宅では、エアコンを使用しないため、光熱費を大幅に節約できます。
もともと断熱性・気密性が高い家なので、冷暖房のエネルギーを少なく抑えられます。
メリット③補助金などの優遇を受けやすい
省エネ住宅は補助金制度や税金の優遇制度があります。
支給項目や金額はその年によって異なりますが、うまく活用することで初期費用を大幅に抑えることができます。
まとめ
省エネ住宅は環境に優しいだけでなく、電気代を節約できる、快適に過ごせるなど、住む人にとってもさまざまなメリットがあります。
国の補助金制度などを利用すれば、太陽光発電や蓄電システムの導入コストも抑えられます。
環境に優しく、人にも優しい省エネ住宅は、快適な生活を実現してくれます。
マイホームの選択肢の一つとして、省エネ住宅を検討してみてはいかがでしょうか。